大会期間中は選手や大会関係者、メディア、観客等、多くの人々が東京を訪れるため、何も対策をしないと道路や公共交通機関の深刻な混雑が発生する恐れがあります。
※「東京2020大会時の交通の見通し」の詳細はこちら
2019年の夏、大会本番並みの交通量削減の目標を掲げ、交通管理者や道路管理者、協力団体や企業の皆さま等のご協力のもと、高速道路及び一部の一般道を中心に、大会期間中の混雑緩和に向けた取り組みを総合的にテストしました。
主な試行内容
【道路交通に関するテスト】交通システムマネジメント(TSM)に関する試行

- ・高速道路
- 本線料金所から都心方向に流入する車の通行制限。
- 交通状況により高速道路の入口閉鎖等も実施。
- ・一般道路
- 環状七号線から都心方向に流入する車の通行制限。
- 他路線への広域迂回やマイカー利用抑制を促す。
【道路交通と公共交通に関するテスト】交通需要マネジメント(TDM)に関する試行


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・協力団体・企業等への道路や公共交通利用者の道路需要提言の働きかけ
- 例えば、休暇取得、時差出勤、テレワーク、
- 混雑時間・地域の回避・迂回、納品時期の変更など
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・協力団体・企業等への道路や公共交通利用者の道路需要提言の働きかけ
- 例えば、休暇取得、時差出勤、テレワーク、
- 混雑時間・地域の回避・迂回、納品時期の変更など
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・想定される混雑を回避するアクションプランの作成・実行・検証
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・政府・都庁の取組 等
2019年夏の試行実施期間
2019年夏、交通需要マネジメント(TDM)、テレワーク、時差Bizなどの「取組を一体的にテストする期間」を、スムーズビズ推進期間(2019年7月22日(月)~9月6日(金))」として設定し、スムーズビス推進期間のうち、特に皆様の試行的な取組のピークを合わせ、その影響・課題等を把握する「チャレンジウィーク」として設置しました。
スムーズビズ推進期間中に、特に優れた取組を実施していただいた団体・企業の皆さまを「スムーズビズ推進大賞」として表彰させていただきました。
※「各企業等の取組」の詳細はこちら
皆さまのご協力、誠にありがとうございました。


2019年夏の交通対策テスト内容
高速道路と一般道路で、2019年7月24日(水)及び7月26(金)に、以下のテストを実施しました。

- ・高速道路
- 本線料金所から都心方向に流入する車の通行制限。
- 交通状況により高速道路の入口閉鎖等も実施。
- (1)終日実施(0時~24時)(対象箇所)
- ・本線料金所流入調整 : 11箇所
- ・入口閉鎖 : 4箇所
- (2)交通状況に応じて実施
- ・入口閉鎖※ : 35箇所(24日)・33箇所(26日)
- ・本線車線規制 : 2箇所(24日)・2箇所(26日) ※最大の同時閉鎖箇所
- (2)交通状況に応じて実施
- ・入口閉鎖※
:35箇所(24日)・33箇所(26日) - ・本線車線規制
:2箇所(24日)・2箇所(26日) - ※最大の同時閉鎖箇所
- (3)TSM実施箇所
- ※TSMテスト対象箇所の詳細は、
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「高速道路TSM箇所」を参照ください



- (4)実施状況


高速道路と一般道路で、2019年7月24日(水)及び7月26(金)に、以下のテストを実施しました。

- ・一般道路
- 環状七号線から都心方向に流入する車の通行制限。
- 他路線への広域迂回やマイカー利用抑制を促す。
- (1)午前中実施(5時~12時)
- ・環状七号線内側への流入調整 :118箇所
- ⇒ 環状七号線の内側へ直進する交通に対する青信号の時間を通常よりも短くすることで、
都心への流入交通を調整 - ⇒ 信号の調整率は、通常時から▲5%~10%程度
- (2)対策イメージ

- (3)実施状況


2019年夏の交通対策テスト結果
2019年夏の試行結果については、2019年8月26日(月)開催の交通輸送技術検討会(第6回)にて検証結果(速報)が、
2019年10月16日(水)開催の交通輸送技術検討会(第7回)にて試行まとめが報告されました。
2019年夏の試行結果については、2019年8月26日(月)開催の交通輸送技術検討会(第6回)にて検証結果(速報)が、2019年10月16日(水)開催の交通輸送技術検討会(第7回)にて試行まとめが報告されました。
※詳細はこちらから

大規模な試行の結果、都心部の高速道路において渋滞が削減
郊外部の高速道路や一般道における渋滞削減が課題
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チャレンジウィーク期間中の交通量は、TDM効果により首都高約0.4%減、一般道約4%減
TDM+TSM効果により、首都高約7%減、一般道約4%減 - ■その他の集中取組期間では、首都高は約0.5%~2%増、一般道は約2~4%減




目標達成に向けては更なる交通需要の削減が必要
- ■16の重点取組地区の合計で朝ピーク時間帯(8時台)の利用者数が対前年比約3%減少し、その周辺の時間帯に分散
- ■ピーク1時間の駅利用者数が減少したのは、7月24日のみ
- ■先導的なTDMの取組を行った地区や日では、利用者数が大きく減少したが、地区により変化率の差が大きい
- ※具体的な企業の取組内容については、「各企業等の取組紹介」
- ※浜松町駅周辺では、東日本旅客鉄道株式会社と東京ガス株式会社が中心になって、JR浜松町駅を利用する11社の企業が連携して取り組み、駅の混雑緩和に大きく貢献しました。
詳しくは、「浜松町駅周辺TDMプロジェクト」の取組をご覧ください。


関連情報
東京港コンテナターミナルゲートオープン時間拡大のトライアル
東京2020大会時の交通需要マネジメント(TDM)に向けた取組として、ゴールデンウィーク前後の期間や夏のスムーズビズ推進期間、貨物量の増加が見込まれる年末年始期間の前後に、東京港のコンテナターミナルにおける貨物の搬出入時間(ゲートオープン時間)を拡大するトライアルを実施しました。
東京2020大会開会式を想定したテストについて [2019年8月25日 (日)]
東京2020組織委員会では、選手村と新国立競技場との間で、開会式の選手輸送を想定して25台のバスによる隊列を組んだ走行や、会場周辺でのバスの輸送方法の確認等を行いました。また、これにあわせ、車両の交通規制を行いました。
- (1)テスト内容
- 実施日時:2019年8月25日(日)18:00頃~22:30頃
- 実施内容:選手村と新国立競技場との間で、開会式の選手輸送を想定し、会場周辺でのバスの輸送方法の確認や
下記の交通規制を行いました。 - 実施内容:選手村と新国立競技場との間で、開会式の選手輸送を想定し、会場周辺でのバスの輸送方法の確認や下記の交通規制を行いました。

(規制時間:18:30頃~22:30頃)

(規制時間:18:30頃~22:30頃)
- (2)実施状況


【参考】
・東京2020大会に向けた団体・企業の皆さまの取組
※「各企業等の取組紹介」はこちら