復興祈念植樹 知事祝辞

岩手県知事挨拶

 東京2020大会の復興祈念植樹の実施を心からお祝い申し上げます。
 まずもって、東京都には、東日本大震災津波発災以来、継続して被災地支援に取り組んでいただいておりますことに、深く感謝申し上げます。
 本日は、植樹に参加できず大変残念ですが、大会終了後に予定されているレガシー植樹には、必ず、駆け付けたいと思います。
 本県の県木であるナンブアカマツは、県内に広く生息している本県の代表的樹種であり、木材としては、年を経るごとに艶のある琥珀色に変化し、美しい光沢を放ちます。東京2020大会の選手村ビレッジプラザのメディアセンターの梁や柱にも使用されており、本日植樹する幼木とともに、大会参加選手・関係者や都民の皆さんに本県のアカマツを身近に感じていただき、復興に力強く取り組んでいる岩手に、長く思いを寄せていただければ幸いです。
 本県からお届けしたアカマツが、ここ有明の地で大きく成長し、岩手の復興の姿を発信し続けることを期待します。
 結びに本事業の主催者である東京都の皆様に重ねて感謝申し上げ、御挨拶といたします。

令和3年6月6日
岩手県知事 達増 拓也

宮城県知事挨拶

 復興祈念植樹の実施にあたりまして,一言,挨拶申し上げます。
 まず始めに,東京都の皆様には,東日本大震災の発生直後から,多くの人的,物的支援に加え,被災者の受入など幅広い御支援をいただき,深く感謝申し上げます。また,この度の復興祈念植樹にあたりましては,主催者として御尽力を賜りました東京都オリンピック・パラリンピック準備局の皆様に心からお礼申し上げます。
 さて,本日行われます「復興祈念植樹」は,東日本大震災や熊本地震の被災を受けた各県の県木を東京2020大会の競技場の一つである有明アリーナに植樹するものであり,「復興五輪」を掲げる東京2020大会を象徴する取組の一つとして,大変有意義であると感じております。
 いよいよ,東京2020大会が来月23日から開幕いたします。会場を有する本県といたしましても,大会の成功に向け,新型コロナウイルス感染症対策をはじめ,様々な課題に対して,東京都をはじめとする関係者の皆様と連携して全力で取り組んでまいります。
 結びに,本植樹式により植えられた樹木が,成長と伴に「復興五輪」を伝える道しるべとなることを期待し,挨拶といたします。

令和3年6月6日
宮城県知事 村井 嘉浩

福島県知事挨拶

 「復興祈念植樹」の開催に当たり、御挨拶を申し上げます。
 東京都の皆様を始め、御列席の皆様には、日頃から本県の復興に多大なる御支援を頂き、厚く御礼を申し上げます。
 東日本大震災と原発事故から10年余が経過いたしました。
 この間、国内外の皆様からの温かい御支援により、避難指示区域が縮小し、インフラの復旧が大きく進展するなど、福島の復興は着実に前進しています。
 一方で、今もなお多くの方々が避難生活を続けておられるほか、根強く残る風評と風化の問題など、多くの困難な課題も抱えています。
 このような中、3月には、小池都知事にも御臨席賜り、オリンピック聖火リレーが福島復興のシンボルであるJヴィレッジにおいてグランドスタートしたところであります。
 そして、7月には野球・ソフトボール競技の一部が本県で開催され、中でもソフトボールの開幕戦はオリンピック全体のスタートを飾る試合となります。
 県といたしましては、これまで頂いた御支援に対する感謝の思いと、福島の今を国内外に発信するとともに、今後とも、福島に思いを寄せてくださる多くの方々と共働しながら、本県の復興を更に進めていきたいと考えております。
 結びに、本日植樹する被災4県の樹木が力強く成長し、復興五輪を語り継ぐレガシーとなることを心から願い、挨拶といたします。

令和3年6月6日
福島県知事 内堀 雅雄

熊本県知事挨拶

 本日は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会復興祈念植樹が、関係各位ご参集のもと、無事に開催されますことを、心よりお喜び申し上げます。
 また、東京都におかれましては、復興オリンピック・パラリンピックの名のもと、様々な機会を通じて熊本地震からの復興を応援いただき、この場をお借りしまして改めて感謝申し上げます。
 さて、本県は今、熊本地震に加え、令和2年7月豪雨、そして新型コロナウイルスと、大逆境の中にあります。その中で、苦しむ方々に寄り添い、1人もとり残すことのない、希望溢れる熊本を目指し、復旧・復興に取り組んでいるところでございます。
 ここに植樹します本県の県木であるクスノキをはじめ、東北3県の県木が復興の歩みとともに大きく逞しく成長していくことを心から願っています。
 結びになりますが、本式典の開催にご尽力を賜りました関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、被災4県の県木が多くの方々に親しまれますことを祈念し、祝辞とさせていただきます。
 本日は、誠におめでとうございます。東京2020大会の復興祈念植樹の実施を心からお祝い申し上げます。

令和3年6月6日
熊本県知事 蒲島 郁夫

東京都知事挨拶

 いよいよオリンピックの開催まで47日、パラリンピックの開催まで79日となりました。大会の1年延期という前例のない事態の中、安全・安心な大会開催に向け、共に尽力いただいている方々に心から敬意を表します。
 さて、東日本大震災から10年、熊本地震から5年が経過しました。
 東京都はこれまで、大会の原点は「復興オリンピック・パラリンピック」であるという思いの下、一丸となって準備を進めてまいりました。復興の象徴である福島県Jヴィレッジからスタートしたオリンピックの聖火は、その灯を絶やすことなく、繋いでいただいております。
 本日は「復興オリンピック・パラリンピック」の一環として、岩手県・宮城県・福島県・熊本県で育った各県木の苗木を植樹いたします。会場となるここ有明アリーナは、大会時にバレーボールや車いすバスケットボールの競技会場となります。
 この樹木が、大会開催時はもとより、将来に渡って「復興オリンピック・パラリンピック」を伝え、都民と被災地を繋ぐシンボルとなることを、心より祈念しております。

令和3年6月6日
東京都知事 小池 百合子