近代五種

今回は、オリンピックの近代五種を紹介します。

近代五種とは、「近代」の「5種類の競技」という意味ですが、その5種類とは、馬術・水泳・フェンシング・レーザーラン(射撃・ランニング)を指します。近代オリンピックの創設者であるクーベルタン男爵が、古代ギリシアで行われていた古代五種(レスリング・円盤投げ・やり投げ・走幅跳び・短距離走)にならい、考案・創設したのが近代五種であり、このことから「古代」五種競技に対して「近代」という言葉がつけられています。1912年のストックホルム大会で正式競技となり、2000年のシドニー大会からは女子種目も加わりました。

近代五種は、別名「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれており、1人の選手が1日に全く異質の5種類の競技をこなさなければならない、体力的にも精神的にも非常に過酷な複合スポーツです。ヨーロッパにおいては非常に人気があり、王族・貴族のスポーツとも呼ばれ、存在感が高く由緒正しい競技です。

最後の最後まで勝負が分からないのが魅力。

東京2020大会でメダル獲得を

リオ2016大会に出場した朝長なつ美選手は、競技の魅力と東京2020大会への意気込みについて、「1人で五種目を競技する複合種目であり、最後のランニングまで勝負が分からないのが魅力のひとつです。それぞれの種目に競技特性があり、実際に競技していても見ていても面白い競技だと思います。リオデジャネイロオリンピックは、出場するだけとなってしまいましたが、東京オリンピックでは、絶対メダルを獲得します!」と語っています。

大きな活躍が期待される日本代表選手を、皆さんぜひ注目してください。

朝長なつ美選手

写真提供 日本近代五種協会

(広報東京都平成29年8月号掲載)

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