テニス

今回は、オリンピックのテニスを紹介します。

現在のテニスにあたる競技の原型は、8世紀頃にフランスで誕生し、フランス貴族の遊戯として定着したと言われています。オリンピック競技としては、1896年アテネ大会から行われていましたが、テニス競技のプロフェッショナル化により一時期オリンピック競技から除外されていました。その後、プロ選手の参加が認められるようになり、1988年ソウル大会から正式種目として復活しました。なお、日本オリンピック史上初のメダルは、1920年アントワープ大会における熊谷一彌選手の男子シングルス、熊谷選手と柏尾誠一郎選手の男子ダブルスでの銀メダルです。

テニスの種目は、男子、女子ともにシングルス(1対1)とダブルス(2対2)の種目、男女ペアで戦うミックスダブルスがあります。2セット先取の3セットマッチで行われますが、男子シングルスの決勝のみ5セットマッチとなります。

テニスは、激しいラリーと高度な技の応酬が見どころです。また、メンタル面が強く影響する競技でもあり、試合の流れが急に変わることがあるため、最後まで目が離せません。鋭いショットがライン上ぎりぎりに決まったときの爽快感も魅力です。

東京2020大会が選手やお客さんにとって素敵な思い出に

日比野菜緒選手

写真提供 日本テニス協会

リオ2016大会に出場した日比野菜緒選手は、テニス競技の魅力について、「コートには自分と相手の二人きりという孤独な舞台で、テクニック、メンタル、フィジカル、全てをかけてネットの向こうの相手と戦います。対戦競技ならではの駆け引きが見どころです。」と語っています。また、東京2020大会への意気込みについては、「自分が競技をしている間に自国でのオリンピック開催はとても素晴らしい機会です。私たち選手にとってはもちろん、お客さんにとっても素敵な思い出になるよう、テニス競技で東京オリンピックを盛り上げたいです」と語っています。

大きな活躍が期待される日本代表選手を、皆さんぜひ注目してください。

(広報東京都平成29年10月号掲載)

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