アーチェリー

アーチェリー

【概要】
試合場:8m×8m(ウレタンマット)
試合時間:2分間×3ラウンド(インターバル1分)

頭からすっぽりかぶる道着を着て、ヘッドギア・胴プロテクターなどを装着して1対1で試合をします。
ボディへのパンチと腰から上へのキックで得点を競います。

ここがポイント!

矢が、時速250km(秒速70m)前後という速さで飛びます。正確なシューティングには、弓の引き重量をコントロールするための強靱な筋力と、プレッシャーに打ち勝つ精神力が求められます。
個人戦・団体戦とも、制限時間が設けられており、その時間内に射らなければなりません。
ターゲット・フェイスには、中心から10の同心円が等間隔に描かれており、中心から10点、最外周部まで1点ずつ減じて割り振られています。
対戦者(チーム)は交互に射るので、選手と一緒に緊張しながら、シーソーゲームを楽しめます。
なお、対戦は「ランキング・ラウンド」で決めます。ランキング・ラウンドでは、選手自身が採点、矢取りをします。

歴史

弓矢は、人類が手にした最初の本格的な飛び道具で、その起源は有史以前と言われています。ただ、その目的は、狩猟などであり、スポーツではありませんでした。
16世紀にイギリス国王・ヘンリー8世が催した御前試合が、アーチェリー競技の始まりとされています。
オリンピック競技としては、1900年パリ大会で正式競技になりましたが、1920年アントワープ大会以降競技から外れ、1972年ミュンヘン大会で復活を果たしました。団体競技が追加されたのは、1988年ソウル大会からです。
近年では、2012年ロンドン大会で古川高晴選手が銀メダルを、女子団体(蟹江美貴選手、早川漣選手、川中香緒里選手)が銅メダルを獲得しています。

詳細事項

(2016年リオデジャネイロ大会種目)

男子女子
種目 個人総合 個人総合
団体 団体
用具 弓(ボウ)、弦(ストリングス)、矢(アロー)、クイーバー(矢を入れる袋)、フィンガータブ(指を保護する手袋)アームガード、チェストプロテクター
主なルール

【ランキング・ラウンド】
1選手につき、矢数72射(6射×12エンド)。
1エンドの制限時間は4分。
個人の満点は720点。団体の満点は2,160点。
同点の場合は、1選手1射のシュートオフで順位を決めます。

【個人戦】
トーナメント戦。6ポイント先取で勝利。1射の制限時間は20秒。最大5セット。
1セット(3射)当たり、勝者に2ポイント、同点はそれぞれに1ポイント付与されます。
5セット終わって同ポイントの場合は1射のシュートオフで決着をつけます。

【団体戦】
1セット6射(3競技者×2射)を最大4セット実施。1セットの制限時間は2分。
勝者に2ポイント、同点はそれぞれに1ポイント付与されます。5ポイント先取で勝利。
4セット終わって同ポイントの場合はシュートオフ(1射×3選手)で決着をつけます(制限時間1分)。
シュートオフの総得点が同じの場合
→ 3射を比較。1本の得点の高い矢を射たチームが勝者となります。
(例 Aチーム27点(10点、9点、8点)、Bチーム27点(9点、9点、9点)の場合、Aチームの勝利。最高得点が同点の場合は次点で決定します。)

(2016年リオデジャネイロ大会時点)