ホッケー

ホッケー

【概要】
ゴールキーパー1人と10人のフィールドプレイヤーの1チーム11人の2チームで得点を競います。
試合終了時点で得点数が多いチームが勝ちとなります。

競技場(フィールド)
横55m×縦91.4m
(ウォーターベース:水の撒かれた芝)
ゴール 横3.66m×縦2.14m

試合時間
前半15分(2分休憩)15分
(ハーフタイム10分)
後半15分(2分休憩)15分

ここがポイント!

ドリブルとパスを用いてオフェンス(攻撃)がいかにディフェンス(守備)の網をくぐり抜けシュートするか、スピーディーでスリリングな試合展開が繰り広げられます。選手交代が自由に何度でもできるので、そのタイミングが試合を大きく左右します。ホッケーではオフサイドが廃止されており、得点の入る確率が高いのも、この競技の面白さの1つで見どころです。
約90cmのカーボン製スティックから放たれるボールは、なんと200km以上のスピードにもなります。

歴史

ホッケーは、ボールとスティックを使う競技として最も古いスポーツです。ホッケーの原型といわれる、曲がったスティックと丸い物を使って遊んでいる様子がエジプトの遺跡に描かれています。ホッケーという名の由来は、フランス語で牧羊者の杖の意味を持つhocquetだという説があります。
近代ホッケーの始まりは19世紀半ば、イギリスのクリケット選手たちが試合ができない冬季におこなったのが始まりとされています。1871年には最初のホッケークラブが結成され、1886年にはロンドンで協会が発足したのを機に、ルールも統一されました。
ホッケーがオリンピック競技になったのは、1908年ロンドン大会からです。1912年ストックホルム大会と1924年パリ大会を除いて毎大会実施されています。女子の競技は、1980年モスクワ大会から実施されています。

詳細事項

(2016年リオデジャネイロ大会種目)

種目 男子 女子
道具

【スティック】
最大重量は737gですが、長さの制限はありません。一般的には、長さ約90cmのものがほとんどです。スティックには平らな面と、丸い面があり、平らな面と側面部分でしかボールを扱うことはできません。ドリブルなどを行うときは、スティックをくるりと回しながら、平らな面のみを使うようにしなければならずテクニックを要します。

【ボール】
円周が224mm以上235mm以下、重さが156g以上163g以下のボールが使用されます。

主なルール
  • 試合開始前にフィールドの芝生に散水し、ウォーターベースにしたフィールドで試合を行います。
  • ゴール前の「サークル(ほぼ半円)」の中からシュートを打たないと、得点とみなされません。
  • シュートを除いて、基本的にボールを空中に上げてはなりません。
  • 同点の場合は、SO(シュートアウト)戦を行います。SO戦は、5名ずつのシューターとGKで攻防を行います。シューターは23メーターライン中央から、GKはゴールライン上から、審判の合図でスタートし、8秒間の攻防を行います。

【ペナルティーコーナー(PC)】
次の場合にオフェンス(攻撃)に与えられるセットプレーです。

  1. サークル内でディフェンス(守備)が反則を犯した場合
  2. 自陣23mエリア内でディフェンスが故意の反則を犯した場合
  3. ディフェンスが故意にバックラインを超えるようにボールを出した場合

オフェンスは、ゴールポストから10m離れた地点から、ボールをストロークし、サークルの外でストッパーがボールを止め、それからシューターがシュートを行います。このとき、何人で攻撃をしてもよいことになっています。
ディフェンスはゴールキーパーを含めて5人で守らなくてはなりません。

【主な反則】

  • キック:ゴールキーパー以外のプレイヤーが、体を故意にボールに触れさせること。
  • バックスティック:スティックの裏でボールに触れること。
  • オブストラクション:ボールを隠したり、相手がプレーするのを妨げること。

【退場】
次の場合にオフェンス(攻撃)グリーンカードは2分間の退場、イエローカードは5分間か10分間の退場(審判の裁量による)、レッドカードは当該試合出場停止。

(2016年リオデジャネイロ大会時点)