アーチェリー
アーチェリーは、的を狙って矢を放ち、当たった場所によって得られる得点で勝敗を競う競技です。競技は、上肢にも障害のある車いすを使う選手(W1クラス)、その他の車いすの選手や立って弓を射る選手(オープンクラス)の2つのクラスに分かれて行います。1対1で勝負する個人戦と、2人1組(男女1人ずつ)で戦う団体戦があります。
パラリンピックのアーチェリーでは、2種類の弓具を使用します。ひとつは、一般的な「リカーブ」という弓、もうひとつは、弦を引く力が弱くても矢を速く、遠くまで飛ばすことができるように滑車が設置された「コンパウンド」という弓です。
選手は障害の種類や程度によって「W1(四肢の障害により車いすを使用)」「W2(下半身の障害により車いすを使用)」「ST(立つか、いすに座って競技ができる)」の3つのクラスに分類されますが、競技は、「リカーブ部門」「コンパウンド部門」のそれぞれについて「W1」のグループと「W2」「ST」のグループの2つのグループで行われます。
歴史
人類は大昔から、狩りや闘いの道具として弓矢を使用してきましたが、それがスポーツとして本格的に行われるようになったのは1600年頃といわれています。その後、障害者スポーツにアーチェリーが取り入れられるようになったのは、1940年代のことです。当初は、第二次世界大戦で負傷した患者のリハビリテーションとして行われていました。
アーチェリーは、1960年の第1回パラリンピック(ローマパラリンピック)から正式競技として行われている歴史ある競技です。
障害区分
- 肢体不自由(車いす)(立位)
(2016年リオデジャネイロ大会時点)