パワーリフティング
パワーリフティングは、下肢(下半身)に障害のある選手が、上半身の力を使って、バーベル(おもりのついた棒)を持ち上げ、その重量の記録を競うスポーツです。
パワーリフティングでは、障害の種類や程度によるクラス分けはなく、試合は体重別に行われます。ただし、切断の選手はその分、体重が軽くなるため、切断の範囲に応じて自分の体重に一定の重量が加算されます。
パラリンピックでは、あお向けに寝て、上半身の力でバーベルを持ち上げる『ベンチプレス』が行われます。選手はまず、台の上にあお向けに寝た状態で、バーベルを支えているラックという部分からバーベルをはずします。その後、審判の合図で胸の上に下ろし、このバーベルを肘が伸びるまで押し上げます。これを「試技(しぎ)」と言い、3回目の試技が終わった時点で、重いバーベルを持ち上げた順に順位がつきます。
歴史
パワーリフティングは、第二次世界大戦で下肢切断や脊椎損傷を負った兵士が、イギリスの病院で社会復帰をするためのリハビリテーションの一環として、上半身を鍛えるためにベンチプレス運動を行ったのが始まりといわれています。
パラリンピックでは、1964年の東京パラリンピック大会から正式競技として採用されています。
障害区分
- 肢体不自由(車いす)(立位)
(2016年リオデジャネイロ大会時点)