車いすフェンシング
車いすに座った選手が、相手を剣で突いてポイントを競う競技です。
車いすフェンシングのルールは、基本的に健常者のフェンシングと同じですが、「ピスト」という装置に車いすを固定し、上半身だけで戦うという特色があります。種目は男女とも「フルーレ(胴体のみの突き)」「エペ(上半身の突き)」「サーブル(上半身の突きと斬り)」があり、それぞれ障害の種類や程度によって、2つのクラスに分かれます。
ユニフォームとマスクを身につけ、金属製の剣を使って戦います。座った姿勢で行うため、健常者のフェンシングのように足を使ったフットワークを使うことができず、剣のコントロールとスピードが勝負を分ける大きなポイントになります。お互いに相手のすきをついて、目にも止まらぬ速さで攻撃するスピード感は、健常者のフェンシングに負けない迫力です。
歴史
パラリンピックでは、1960年の第1回パラリンピック(ローマパラリンピック)から正式競技として採用されており、特にヨーロッパで盛んな障害者スポーツです。日本では1998年に日本車いすフェンシング協会が設立されました。日本選手は、2000年のシドニーパラリンピックから2008年の北京パラリンピックまで、3大会連続でパラリンピックへの出場を果たしました。
障害区分
- 肢体不自由(車いす)(立位)
(2016年リオデジャネイロ大会時点)