車いすテニス

車いすテニスの用具やルールは、一般のテニスとほとんど変わりありません。選手はさまざまな技術を使って相手のコートに正確にボールを打ち返し、お互いに得点を競います。テニスの技術も大切ですが、それと同時に左右にすばやく、幅広く動き回るために車いすをコントロールする技術(チェアワーク)も必要です。実際の試合では、車いすに乗っているとは思えないほどのすばやい動きで、熱戦が繰り広げられます。

競技風景(JAPAN OPEN2015)写真提供:福井正興氏

一般のテニスでは、ノーバウンドまたは1バウンドで返球しないといけないのに対して、車いすテニスでは、2バウンドまでの返球が認められています。選手は地面にボールが3バウンドする前に返球しなければなりません。相手ボールが自分のコート内に1バウンドめに落ちれば、2バウンドめはコートの外側でも良く、コートの内でも外からでも返球してもかまいません。

歴史

車いすテニスがパラリンピックの正式競技となったのは1932年のバルセロナパラリンピックからです。現在はパラリンピックのほか、プロテニスの4大大会「全豪オープン(オーストラリア)」「全仏オープン(フランス)」「ウインブルドン(イギリス)」「全米オープン(アメリカ)」にも車いすテニス部門が設けられています。

障害区分

  • 肢体不自由(車いす)(立位<切断もふくむ>)

(2016年リオデジャネイロ大会時点)