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小池知事からのメッセージ

【大会開閉会式後】知事コメント

東京2020大会の開閉会式後の小池知事コメントを以下のとおり掲載いたします。

オリンピック開会式後

オリンピック閉会式後

パラリンピック開会式後

パラリンピック閉会式後

小池知事からのメッセージ
~東京2020パラリンピック競技大会開催にあたって~

東京2020パラリンピックの開会式の日である8月24日(火)に、小池知事からのメッセージをライブ配信いたしました。


英語音声はコチラ

【メッセージ内容】

 皆様、こんにちは。東京都知事の小池百合子です。数々のドラマが生まれた東京オリンピックから、早いもので2週間が経ちました。
スポーツの力、アスリートの力が、世界の希望の灯りとなることを、強く実感する大会となりました。でも、東京2020大会は、まだまだ終わりません。パラリンピックがいよいよ始まります。

 依然として世界は、感染症との闘いの最中にあります。医療関係者をはじめ、感染防止対策にご協力いただいている全ての皆様に、改めて御礼を申し上げます。
アスリートの皆さんにとっては、プレイブックの遵守、定期的な検査や行動管理など、厳しい制約のもとでの戦いとなりますが、オリンピックに続いて、何よりもまず、安全・安心な大会。これを実現してまいります。
 
 パラリンピックは、明日から9月5日までの12日間で、22競技539の種目が行われます。これまで私も、22の競技すべてを体験し、また、見て、その魅力に触れてまいりました。
 例えば、ボッチャです。若い方も高齢の方も、誰でも楽しめる競技であります。高校生の「ボッチャ甲子園」や企業対抗のボッチャ大会など、様々な大会も開催されて、人気を博しております。しかし、その最高峰の舞台・パラリンピックでは、アスリートたちの、何手も先の先を読む、正確にショットする、知的な戦略とそして鍛錬されたテクニックが見どころとなるのが、ボッチャなんですね。
 東京大会でも、アスリートたちは努力に努力を重ねています。そして限界に挑む姿を見せてくれることでありましょう。その醍醐味、奥深さを、スポーツの持つ迫力と共に、大いに堪能してまいりましょう。
 そして、皆様からの応援が、選手の大きな力になります。アスリートの方々が、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、今は、ご自宅から、様々なメディアを通じて、応援をしていきましょう。
 大会の開催にあたりましては、アスリートはもちろん、音楽界やタレントさん、そして学識経験者など、様々な分野で活躍されている「パラ応援大使」の皆様からも、力強いエールをいただいています。それぞれの思いをつなげて、アスリートへ応援を送っていきましょう。

 パラリンピックには、開催する都市の質を具体的に高めていく力があります。今から57年前の1964年、「パラリンピック」という言葉を初めて使った大会が、ここ東京で開催されまして、障がいのある方々をスポーツへと誘う第一歩となりました。そして2021年、東京は、2度目の夏季パラリンピック大会を開催する、世界で初めての都市となります。
 この半世紀余り、東京は高度経済成長を経て、成熟社会への道を歩んできました。東京2020大会の開催に向けては、「多様性と調和」というビジョンのもと、ハード・ソフトの両面からの取組を加速してまいりました。
 例えば、バリアフリー。都道の約90kmで、歩道の段差の解消や、誘導ブロックの設置を進めました。鉄道の駅でも95%を超える駅で段差を解消し、ホームドアの整備を350を超える駅で完了しています。宿泊施設では、バリアフリー客室を3,200室、確保いたしました。
また、オリンピック憲章にうたわれます人権尊重の理念が、都市の隅々まで浸透しますよう、新しい条例も制定しまして、取組を進めています。
そして、パラリンピックムーブメントを東京から日本全国に広げてまいりました。パラリンピック競技を実際に体験するNO LIMITS CHALLENGEを都内全62の区市町村で実施し、延べ5万人以上の方が参加しています。パラスポーツを応援するTEAM BEYONDには、135万人を超えるメンバーに登録をいただきました。

 パラリンピックの成功無くして、東京2020大会の成功はありません。パラスポーツを通じて分かち合う感動が、多様性と包摂性を高め、持続可能な都市への発展につながっていきます。大会を跳躍台に、誰もが個性や意欲に応じて、いきいきと活躍し、心豊かに暮らせる社会を、東京が目指す「サステナブル・リカバリー」を、実現してまいります。

 最後になりますが、この大会に向け、東京の取組に御協力いただいた多くの関係者の皆様、大会開催へご理解をいただいた都民・国民の皆様、そして全世界の皆様に、重ねて御礼申し上げます。引き続き、組織委員会、IPC、国、各自治体などの皆様と一致協力しながら、万全の大会運営に努めてまいります。
 さあ、東京2020パラリンピックの開幕です。世界中から困難を乗り越えて集結するアスリートの最高の舞台を、みんなで心から応援してまいりましょう。
 ありがとうございました。

小池知事からのメッセージ
~東京2020オリンピック競技大会開催にあたって~

第32回オリンピック競技大会の開会式の日である7月23日(金・祝)に、小池知事からのメッセージをライブ配信いたしました。


英語音声はコチラ

【メッセージ内容】

 皆様、こんにちは。東京都知事の小池百合子でございます。いよいよ、この日がやってきました。東京2020オリンピック競技大会の開会、目前に迫っています。

 長い、長い道のりでした。この日を迎えられたことは、多くの皆様のご支援があったからに他なりません。心から、感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 現在、世界は、感染症との闘いの最中にあります。医療関係者の方々の昼夜を問わない対応に、敬意を表します。感染防止対策にご協力いただいております全ての皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございます。
 東京2020大会は、大会の主役であるアスリートはもちろん、都民、国民、すべての方々にとって安全・安心な大会を実現するため、努力を重ねてまいりました。
 そして、世界中のアスリートが東京に一堂に会す、歴史的な大会がいよいよ始まります。

 東京2020大会の原点、それは復興五輪です。
 2011年、東日本を襲った地震と津波は、被災地はもとより、日本中を深い悲しみの中に突き落としました。その時、世界中の皆様からいただきました、暖かいご支援と励ましを、私たちはいつまでも忘れることはできません。
 あれから10年、今年3月に聖火リレーが、福島Jヴィレッジをスタートしました。一昨日の21日からは、開会式に先立ちまして、福島のあづま球場でソフトボールが、宮城スタジアムではサッカーが開催され、今も熱戦が繰り広げられております。
 これまでの世界からの応援・支援に対し、開催都市の知事といたしまして、また日本人として、改めて、感謝を申し上げます。

 さて、1964年東京大会では、首都高速道路や東海道新幹線など、都市の基盤整備が進みました。戦後の荒廃から日本が立ち直り、経済的な復興を遂げていく象徴、それが前回の大会です。
 そして、迎えた東京2020大会。2013年9月7日の開催決定以後、東京都は大会の成功と同時に、より良い未来に向けて、東京という都市に質的な変化を生み出すため、取組を積み重ねてまいりました。
 今回の東京の変化は、人がいきいきと活躍でき、未来に向けて持続可能な社会を築く、そのことに向けられています。世界が直面している、感染症や気候変動の危機にも対処して、大会を通じて持続的な回復、「サステナブル・リカバリー」を目指しております。
 例えば、使用済みの携帯電話、小型家電から抽出したリサイクル金属で、5千個のメダルを製作した「メダルプロジェクト」。環境に配慮し、資源を有効活用する社会を目指す取組です。この後、熱戦を制したアスリートに授与されていく栄誉の証は、全てこのプロジェクトから生まれています。
 また、東京は世界で初めて、2度目のパラリンピックを開催する都市です。バリアフリー化や多言語対応など、高齢の方、障がいのある方、外国の方など、誰もがやさしさを感じられるまちづくりを進めてまいりました。
 大会期間中の円滑な移動を実現するため、テレワークや時差出勤、そして交通需要マネジメントを一体的に進める「スムーズビズ」も展開しています。これは、感染症対策の強力な手段の一つとなって、さらに未来の多様な働き方や、快適な都市環境にも貢献していくものであります。

 東京の変革は、もう始まっています。
 こうした大会のレガシーをさらに磨き上げるため、東京都は「『未来の東京』戦略」を策定して、その中で、「人が輝く」東京を創り上げる、としております。
 いつの時代も、未来を切り開いていくのは「人」です。誰もが自らの意思で将来をつかみ取っていくことができる、そんな社会を創る。「人が輝く」持続可能な社会。これが、2度目のオリンピック・パラリンピックを開催した東京が目指す未来の姿、今回のレガシーの中心をなすものであります。

 まさに今、これから、「人が輝く」最高の瞬間が、私たちの目の前で繰り広げられようとしております。
 大会の1年延期という異例の事態にあって、世界中のアスリートは、練習環境の確保や試合日程の調整などに苦労しながら、日々鍛錬を重ね、東京大会を目指してこられました。
 己を律し、全身全霊で競技に取り組むアスリートの皆様が、最高のパフォーマンスを発揮できますよう、心からの応援を送っていきましょう。世界78億人の観客が、彼らの能力を引き出します。選手の「輝く」姿を、皆様、しっかりと目に焼き付けましょう。

 開催都市東京は、引き続き、組織委員会、IOC、国、それぞれの自治体などの皆様と一致協力しながら、万全の大会運営に努めてまいります。
 最後になりますが、この大会に向けまして、東京都の取組に御協力いただいた多くの関係者の皆様、そして大会開催へご理解をいただいた都民・国民の皆様、全世界の皆様に、重ねて御礼を申し上げます。
 東京2020大会を、多くの人々の記憶にいつまでも残り続ける、世界中の人々にとっての「希望の灯り」となるような、そんな素晴らしい大会にしてまいりましょう。
ありがとうございました。